今回は久しぶりに「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」という作品について語りたいと思います。
アニメについて語るのは「五等分の花嫁」完結以来ですがそれほどに語りたくなる作品になっていました。
お陰様でその五等分の花嫁の記事も当ブログではよく見ていただけていてありがたい限りです。
アニメが始まる前からコミックは買っていて期待していたので見事に期待に答えて下さったアニメでした。
しかしとあるレビューでは「犯罪増長アニメ」「犯罪を正当化するアニメ」など批判がとても目立ちました。
これだけ良い作品が批判に潰されないように微力ながら援護したく思い書かせていただきます。
全話見た上で書くのでネタバレ有りになっています。
まだ視聴なされていない方は、戻っていただいてアニメ全話観てください!
それでは語ります。
作品への批判
冒頭に書いたとおり作品への批判がとても多いです。
ちょっとした炎上とも言えます。
確かに扱うテーマがテーマだけあってそうなってしまうのもわからなくはありません。
そこで多くの方は「未成年を匿うのは犯罪だ」などと申しているわけですが、犯罪を扱っている作品は他にも沢山ありませんか?と言いたいです。
しかも未成年誘拐よりも酷い殺人が行われる作品なんて特に多いです。
なぜこの作品だけを取り上げて批判するのですか?
舞台が現代だからでしょうか、それならば名探偵コ○ンなんかは現代を舞台にしていながらバンバン人が殺されます。
ただ勘違いしないで頂きたいのは吉田は裁かれはしませんが罪の意識は有り、沙優の母親にもそれを伝えています。
「自覚があればいいってもんじゃないでしょう」と言われますが。
ここで母親に訴えられていたら捕まっています、それぐらいの覚悟がなきゃ匿った相手の親に会いにいけるでしょうか。
批判している人は、1話2話で批判していて吉田の行動を最後まで見ていないでしょう。
母親に会った上で訴えられていないのですから、母親の了承は頂いたことにもなります。
未成年略取は親告罪となっており、未成年の親権者か本人が告訴権者にあたります。
つまり本人と親が訴えを出さなければこれは法的にはなんの問題もないのです。
「ひげひろ」を批判している人はもう部外者が関係ないのに自分の論理を押し付けているだけに過ぎません。
簡単に言うと親の承諾と沙優の承諾を頂いた吉田はなんの問題もないのです。
これで「ひげひろ」への批判は解決です。
次は吉田への批判を観ていきましょう。
吉田への批判
主人公の吉田が「誰も選ばなかった」というコメントをチラホラ見かけます。
本当にそう思っているのでしたら想像力が足りないと言わざる終えません。
吉田はしっかり沙優を選んでいるじゃないですか。
最後の夜沙優から迫られても手を出さないのは選ばなかった訳じゃありません。
作中を観ていたら吉田の沙優への気持ちは観ていても分かるし、三島が充分語ってくれています。
飛行場での別れの際沙優は吉田へ告白しますが、吉田は断ります。
それは沙優を思ってのことなのです。
大人になるまで待っててという沙優に対しても待たないと言うのも吉田の優しさなのです。
「待っていたらおっさん通り越してじじいになっちまう」
要は長い時間がある、今将来を決めつけないでこれから出会う人を大切にしてくれと解釈します。
まだ若くて未来がある沙優に対して、将来は無限で色んな可能性があることを感じていたから言ったのではないでしょうか。
「俺と出会った思い出は箱に閉まっておいてくれ」
俺のことは忘れて新しい人生を過ごせと。
まぁ吉田は沙優の気持ちに全く気がついてないのは朴念仁だなとは思いますがw
感情を押し殺して線引をしようとした吉田かっこよすぎます!
この最終回のシーンを見ても誰も選んでないと言えるのでしょうか、最後は待ってると沙優にも伝えています。
その後三島も後藤さんとも付き合っていないことが明確な答えです。
※最終回で後藤さんは振られている描写があります
沙優を待っているから誰とも付き合えないと。
吉田はしっかり沙優を選んでいるのです。
感想
最初は可愛い女子高生との同居に惹かれて観ていましたが、そんなものはきっかの上っ面でしかないと観終わって思いました。
吉田と沙優のお互いを思いやる優しさが観ていて暖かかったですし、吉田が別れて帰宅し味噌汁を作るシーンには号泣しました。
観ている私も虚無感がすごかったです。
始まる前と終わりでいい意味で想像を裏切ってくれた作品でした。
終わり方としてはこれしかない道だとは思っていました。
予定調和だと思うことももちろんありますが。
むしろこれからが「ひげひろ」の見せ場な気がします。
苦難を乗り越えた二人が、イチャラブ同棲生活ができるのですから!
「トニカクカワイイ」みたいに甘々な同棲生活編作って欲しいです!
ただ最後のエンドカードで「今度はあなたの家に泊めてよ❤」は流石に苦笑いでした。
ここまでの最高の気分をぶち壊すとはw