五等分の花嫁最終巻が刊行され、ついにフィナーレとなった五等分の花嫁。
如月も先日1巻から一気読みをして読破しました。
そっちのほうが感情移入できると思ったので。
そしたらまさかの感情移入しすぎて、もうめちゃくちゃ寂しくて、喪失感がはんぱないです。
大好きな五月を見れない(筆者は五月推し)仲の良い五つ子に会えないと思うと失恋した気分にも似た感情が出てきます。
読み終わりは喪失感でいっぱいでしたが、冷静になると少し疑問を抱く箇所が出てきました。
Amazonのレビューなどをみてもそのようなコメントが目立ち、どうやら私だけではなさそうだぞっと。
そこで終わったからこそ熱く語りたい、思ってる疑問を書いてやろうとのことでこの記事を書きたいと思います。
どうしたらその批判が回避されるのか考えてみました。
まずはその前に春場ねぎ先生、五等分の花嫁を完結してくれて、産み出してくれてありがとうございます。
終わってみて気になる所
花嫁が四葉
もういきなり批判が来そうな内容ですw
このたび、風太郎が選んだのは四葉なのはご存知かと思います。
ではなぜ、私が四葉だと不満なのかといいますと「風太郎が四葉を好きになる理由が弱い」と思ったからです。
風太郎は四葉を選んだ理由に
・安心する
・支えられた
・家庭教師としてやれたのは四葉のおかげ(五つ子と関係を深めることができた)
この3点があげられます。
これを見て四葉たる理由だと感じることができますか?
確かに、最初から味方で文句も言わず勉強に付き合ってくれたのは四葉です。
しかし、三玖を攻略してからは三玖が常に風太郎の味方であったと感じます。
ねぎ先生も「他のヒロインと敵対していても、味方がいないとだめだから三玖には助けられた」と発言しています。
これを踏まえると、作者自身も三玖は風太郎を支えるポジションとして描いていたと分かります。
風太郎が支えられたと感じる理由が弱まります。
まぁ風太郎自身が三玖の好意をなんとも思わず、気が付かず、四葉の気持ちだけ届いていたのならこの仮説は論破されますが、そんな都合の良い理由で読者は納得するでしょうか?
私はこの作品が好きだからこそ、ご都合主義と思わせない展開で進んで欲しかった。
ニ乃は機転を利かして試験の結果を嘘ついて父親に報告。
一花もお泊りで勉強すると気を利かせたり、風太郎が家庭教師をできるように仕事と学業を並行して頑張って家を借りてくれたり、アドレス交換の切っ掛け、五月との仲直りをアシスト。
と私は他のヒロインが頑張っている姿の方が思い出されます。
これの原因はずばり
四葉のイベントが少ない!
これが原因だと感じます。
ここでもねぎ先生は「意図的に初期は四葉の長編エピソードは描かないようにしていた」
と書かれています。
確かに四葉との単独エピソードはあまり思い浮かびません、ブランコのエピソードぐらいでしょうか。
他には部活を辞めたい、バスケ部の勧誘を断る、膝枕で好き嘘と言うシーンが思い浮かびます。
読者は京都の少女が四葉だと知っていますが、風太郎は知りません。
逆にこの話を風太郎が知っていれば、昔の好きだった女の子という理由が付けば初恋では無いにしてもこの問題は解決できる気がします。
この理由は四葉のみがもてる唯一無二の理由です。
しかし四葉は自分から打ち明けないでしょうから、零奈に変装した五月が風太郎に伝えれば問題ないと思います。
五月は作中でも四葉の背中を押しており、鐘キスのシーンも五月が四葉の背中を押しました。
五月は四葉の気持ちに気が付いていたと思われます。
どうでしょうか?このエピソードで私は少なからず四葉が花嫁になる理由には納得します。
ミステリー要素が解明できない
この作品のもうひとつの魅力が、誰が花嫁か考察することではないでしょうか?
私はそこまでミステリー要素は重視していませんでしたが、確かにこれは確固たる理由で答えを当てるのは不可能だったともいます。
正直私は花嫁が四葉or五月だと思っていました。
だって個別ルートが他の三人に比べて少なく、隠していると感じました。
無難に四葉、大穴五月という感じでしょうか。
確実な証拠である鐘キスの相手もヒントは無く表情のみです。
今思えば、「ありえません」と風太郎と付き合うことはないと否定した四葉の表情に似ているとも感じますが、確固たる証拠にはなりません。
自動販売機のシーンも回答に繋がりますが、答えが出た後に回答。
答え合わせも答えが出た後、風太郎自身も結婚式で確信を得た感じでした。
考察好きの人はここがマイナスに思う原因ではないでしょうか。
それもこれも、風太郎の気持ちの描写が少ないのが原因では?と感じます。
もう少し、風太郎の気持ちが見えればもしかしてと思うことも出来ます。
こじ付けかもしれませんが、五つ子だーれだで薬指が四葉なのでもしかして?と思うことはできますが、確実な証拠ではなく想像の域です。
ねぎ先生はもうちょっとヒントとなるシーンを描けていたらこのような意見は出なかったと感じます。
実父と竹林の使い方
これが私の一番の不満な所です。
第一印象「世間狭すぎ」
零奈の教え子の下田は事情を知っていたので、五月に教えなかったのでしょうが。
しかしそれ以上に五月の伏線で語られていた父親、予想以上にクズで驚きました。
正直零奈があんな男を選ぶでしょうか?
外面は良さそうですが、零奈ならそんなの簡単に見抜くと思います。
私の零奈の印象は頭が良く凛としているイメージなので、人を見る目もあると思うのですが。
そこに来て何しに五月に会いに来たのか、罪滅ぼしと言っていましたがそんなことを考える人間にすら思えません。
かなり不愉快な人間でしたし、あのエピソードはもうちょっと深く掘り下げて話を書いて欲しかったです。
あの深さだと、あんなゴミとなんで結婚したのか?と謎に思ってしま訳です。
最後の駆け足が原因だと思いますが、竹林も何のために出てきたのか動機があやふやです。
五つ子に当てる為に出てきたと言わんばかりの存在でした。
要は展開を決めていたねぎ先生に使われただけ、普通は理由や動機を用意して隠すはずなのですが隠せていません。
これが私の一番の不満な箇所でした。
五月の扱い
多分これは五月推しだから抱く感情だと思いますし、結構無茶で理不尽なこと書くと思います。
上記までと違って感情だけで話しますw
五月だけ蚊帳の外やん!
もっと早く恋心に気が付いて欲しかった。
恋のバトルに参加してほしかった!
敢えて参加しないポジションで描きたかったのは理解してますが推してしては辛い。
それでも、四葉の為に尽くして変装したり背中を押したりで最後までサポート役だったのが悲しかったです。
ねぎ先生も使いやすいと発言しているので、五月はもう友情ルートが確定していたのですね。
そうだとしても他の四人より格が下に感じてしまいます(´;ω;`)
まぁ五人もいるわけですから、一人くらいこういう役割が必要なのですが、それが五月なのが推しとしては…
正直最後泣きましたが、上記に書いた通り五月が不憫だと感じたからです。
五月に恋してたのかなw
感想
ここまで気になる(不満)を書きましたがここからは感想を書きたいと思います。
一花、二乃、三玖、五月、この四人には結ばれませんでしたが、作中でしっかり成長が描かれていたところです。
皆が夢を見つけ、そこにむかって努力する姿は心に染みました。
四葉の名前を書かなかったのは、成長したというよりは元に戻った印象だからです。
作中でもありました、無駄な時間ではないと言うような台詞がありますが、正にその通りだったと思います。
卒業してからも皆夢を叶え、眩しい姿が素敵でした。
ただ、風太郎と四葉の二人のエピソードを最終回後に見せて欲しかったな。
一花たち四人と比べて四葉と風太郎の方が薄く感じてしまいました。
14巻ということを決めないで卒業後の二人の幸せなエピソードを描いてくれれば、他の四人と同じぐらい輝いていたと思います。
結局文句垂れていますねw
好きだからこそ苦言も言うのです、どうでもいいことに言葉は語りません。
好きの反対は無関心ですから。
また読み直しますし、フルカラー版も買い続けます。
ちなみに紙の質も厚くなり、なかなか良いのでおススメです!
五等分の花嫁に出会えて良かった、最後まで読めて良かった。(一花のオーディションの台詞のマネ)
と心の底から思います。
この五月の笑顔と台詞が大好きです。
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